松風茶の湯の暦と銘

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用語集

サイトに出てくる茶の湯の語を、読みと短い説明で引く。流派で意味や呼び方が違う語は裏千家を先に。250語。

あ行

暁の茶あかつきのちゃ行事・茶事
茶事七式の一つで、1、2月の厳寒期に午前4時から5時ごろ席入りし、夜明けを楽しむ茶事。暁の茶事・残月の茶事ともいう。

関連茶事夜咄炉

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赤楽あからく道具
楽焼の一種。素地に酸化鉄の粘土を塗って赤色をつけ、透明の釉(うわぐすり)をかけて焼いたもの。

関連黒楽楽焼楽茶碗

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朝茶あさちゃ行事・茶事
「朝の茶事」の略で、茶事七式の一つ。盛夏の朝の涼しいうちに催し、表千家では午前6時ごろから始め、後炭を省いて薄茶を続ける。

関連茶事正午の茶事風炉

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預け鉢あずけばち懐石・菓子
懐石で焼物のあとに出す料理。客の人数分を鉢に盛って取り箸を添えて客に預け、客が取り回すもので、強肴・進め肴ともいう。

関連強肴懐石

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跡見あとみ行事・茶事
「跡見の茶事」の略で、茶事七式の一つ。朝や正午の茶事のあと、参会できなかった人の求めに応じて、同じ道具の取り合わせや趣向を見せる。

関連茶事正午の茶事

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阿弥号あみごう流派・歴史
阿弥陀号の略で、中世の浄土教の遁世者に与えられた称号。南北朝期以降は茶人や能役者にも称する者が多く、将軍の同朋衆にもつけられた。

関連同朋衆

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洗い茶巾あらいちゃきん点前
盛夏に薄茶平点前で行う、夏に涼味を味わう点前。平茶碗などに水を張って茶巾を入れて持ち出し、客の前で絞ってたたむ。

関連薄茶茶巾平茶碗

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家元いえもと流派・歴史
技芸の道で、流派の本家として正統を受け継ぎ、流派を統率する家筋、またその当主。宗家ともいい、茶道では三千家などがこれにあたる。

関連家元制度許状

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家元制度いえもとせいど流派・歴史
家元を頂点とするピラミッド型の組織。家元は段階的に高度化する免状を発行し、それによって指導者の資格を得た門人が、各段階で弟子に技芸を教え伝える。

関連家元許状相伝

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一行物いちぎょうもの掛物・銘・花
文字を一行に書いた墨蹟。茶席の掛物では、禅語を書いたものとして横物とともに挙げられる。

関連墨蹟横物掛物

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一期一会いちごいちえ流派・歴史
茶会は一生に一度の出会いと心得て、亭主も客も誠意を尽くすべきだという教え。『山上宗二記』の「一期に一度の会」に由来し、井伊直弼が『茶湯一会集』で「一期一会」と表した。

関連和敬清寂茶禅一味

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一汁三菜いちじゅうさんさい懐石・菓子
懐石の基本の献立で、汁一種と、向付・焼物・煮物の三つの菜に、飯と香の物を添える。このあと吸物・八寸による酒のもてなしが続く。

関連懐石向付香の物

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一二三いちにさん点前
七事式の一つ。亭主が濃茶をたて、客はその茶を飲んで亭主の点前ぶりの総体を見て評点を入れ、評点には十種香の札を用いる。

関連七事式濃茶

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亥の子餅いのこもち懐石・菓子
旧暦十月の亥の日に作る餅。表千家の「茶の湯の歳時」は、茶人が立冬の前後の亥の日に開炉をし、亥子餅をいただくようになったと記す。

関連開炉炉開き主菓子

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忌み花いみばな掛物・銘・花
名の縁起が悪いもの、とげのあるもの、香りの悪いものなど、花材として使ってはならない花。会合の内容によって使用を避ける花もいう。

関連茶花花入

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薄茶うすちゃ点前
濃茶より抹茶の量を少なくしてたてる茶で、一人に一碗ずつたて、おうすともいう。裏千家では茶碗に約1.8gの抹茶と湯を入れ、茶筅でほどよく泡を立てる。

関連濃茶点前抹茶

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薄茶器うすちゃき道具
薄茶を入れる器の総称。主に塗物で、棗・中次などさまざまな形があり、蒔絵で飾ったものもある。

関連棗茶器茶入薄茶

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埋み火うずみび炉と風炉・炭
炉や火鉢などの灰の中にうずめた炭火で、埋火とも書く。いけ火・いけずみともいい、冬の季語とされる。

関連炉炭灰

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卯の花点うのはなだて点前
茶箱を使う点前の一つで、卯之花点前とも書く。裏千家十一代玄々斎が雪月花の点前とともに考案し、道具の拝見には古帛紗を用いる。

関連茶箱古帛紗

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裏千家うらせんけ流派・歴史
千利休を祖とする茶道家元で、千宗旦が母屋を三男に譲り、北側に建てた隠居屋敷を四男の仙叟宗室が継いだのに始まる。名は隠居屋敷が「うらの家屋敷」とよばれたことによると考えられている。

関連今日庵三千家表千家

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江戸千家えどせんけ流派・歴史
表千家7代如心斎の門下の川上不白を祖とする茶道の流派で、不白流ともよぶ。不白は師の命で江戸に出て、表千家の茶道を広めた。

関連表千家千家

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円椅えんい点前
立礼で用いる丸椅子。亭主は円椅に腰掛けて点茶盤で茶を点て、客も円椅に腰掛けて喫架の前で茶を喫する。

関連立礼点茶盤喫架

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遠州流えんしゅうりゅう流派・歴史
江戸初期の大名茶人小堀遠州を流祖とする茶道の流派。遠州が台子を中心とした「きれいさび」の茶法を開いたといわれ、その子孫によって受け継がれている。

関連大名茶石州流

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円相えんそう掛物・銘・花
禅宗で、悟りの象徴として描く円。人の心に本来備わる悟りを示し、心性の完全円満を表す。

関連墨蹟掛物

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覆い下おいした流派・歴史
茶園に棚を設けて一面に葭簀をかけ、周囲もむしろで覆う栽培の方法で、現代は寒冷紗なども用いる。茶の葉は葉緑素を増やし、やわらかく甘みのある葉になる。

関連碾茶玉露抹茶

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大茶盛おおちゃもり行事・茶事
奈良・西大寺の行事。叡尊が鎮守八幡宮に献茶し、その余服を衆僧に喫させたのに始まるといわれ、茶碗・釜・茶筅とも大型のものを用いる。

関連献茶闘茶

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大福茶おおぶくちゃ行事・茶事
元旦に若水でたて、梅干・昆布などを入れて飲む茶で、一年の悪気を払う。大服茶・王服茶とも書き、裏千家では元日に家元自ら若水を汲み、たてた茶を利休像に供える。

関連初釜茶湯始

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大名物おおめいぶつ道具
千利休以前に選定された名物茶道具で、東山時代に選ばれた唐物が多い。江戸後期に松平不昧が名物を分類した際の呼び名による。

関連名物中興名物唐物

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大寄せおおよせ行事・茶事
多くの客を招いて行う茶会。大寄せ茶会ともいい、数か所に茶席を設けて、一日に多数の客に茶を出す。

関連茶会茶事

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折敷おしき懐石・菓子
檜のへぎで作った縁つきの盆。懐石では足のない折敷を膳とし、向付と飯椀・汁椀をのせる。

関連懐石向付

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主菓子おもがし懐石・菓子
茶事で濃茶に用いる菓子。薯蕷饅頭・きんとん・餅菓子などの生の菓子を使い、縁高に盛って客は黒文字で取る。

関連干菓子縁高黒文字

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表千家おもてせんけ流派・歴史
三千家の一つで、千宗旦の三男江岑宗左が不審菴を譲られたことに始まる。家元は代々「宗左」を称し、「不審菴」は表千家の家元の総称でもある。

関連三千家不審菴裏千家

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か行

皆具かいぐ点前
台子や長板に飾る茶道具一式。風炉・釜・水指・杓立・建水・蓋置などをいい、水指・杓立・建水・蓋置は材質や紋様が同一のつくりになる。

関連台子長板水指

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懐紙かいし道具
主に菓子をいただくときに使う紙で、客が持参する。懐中するため男性用は大きく女性用は小さく、茶を飲んだ後に指先を清めるのにも使う。

関連扇子菓子器干菓子器

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懐石かいせき懐石・菓子
茶の湯の席で茶をすすめる前に出す簡単な料理。茶懐石ともいい、一汁三菜が基本で香の物がつき、今日では強肴や吸物・八寸もつく。

関連一汁三菜強肴八寸

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開炉かいろ炉と風炉・炭
炉を開くことで、炉開きに同じ。表千家の用語集では、11月はじめに立冬を待って炉を開き、口切の頃と重なるため開炉の頃は茶の湯の正月ともよばれるとする。

関連炉開き炉口切

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書付かきつけ道具
茶道具の作者名・伝来・銘などを紙に書いて添えたり、箱に書き付けたりすること。箱に書かれたものは「箱書」という。

関連箱書銘

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掛物かけもの掛物・銘・花
床の間に掛けて鑑賞する、裂や紙で表装した書や画で、軸・幅ともいう。亭主の想いや茶会の主題をあらわし、茶席で最も重要な役割を果たす。

関連茶掛墨蹟表装床の間

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花月かげつ点前
七事式の一つで、花月の式ともいう。主客五人が花・月を表した札を用い、「花」に当たった者が茶を点て、「月」に当たった者が薄茶を飲む。

関連七事式且座

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菓子かし懐石・菓子
茶席の菓子は、生の菓子である主菓子と、乾いた菓子である干菓子に分けられる。主菓子はおもに濃茶に、干菓子はおもに薄茶に用いる。

関連主菓子干菓子菓子器

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菓子器かしき道具
茶席で菓子を盛って出す器。主菓子器と干菓子器があり、主菓子器には縁高・銘々皿・鉢・食籠などがある。

関連縁高干菓子器菓子鉢

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菓子鉢かしばち道具
菓子を入れて出す鉢形の器。懐石の盛込鉢が大寄せの茶会の広まりとともに薄茶席の主菓子用に使われるようになり、黒文字製の箸を添える。

関連菓子器主菓子黒文字大寄せ

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員茶かずちゃ点前
七事式の一つで、数茶とも書く。亭主のたてた薄茶を、席順によらず、札元の取り出した札を引き当てた客から順に飲む式法。

関連七事式薄茶

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釜かま道具
炉や風炉にのせて湯を沸かす鉄製の道具。茶席の中心となる道具の一つで、茶席を持つことを「釜を掛ける」という。

関連炉風炉柄杓釜敷

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釜敷かましき道具
釜を置くとき下に敷くもの。茶道では籐・あし・竹・組み紐などを薄く平らに編んだものを用いる。

関連釜炭点前

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唐銅からかね道具
銅と錫を主とする合金で、青銅のこと。中国から製法が伝わったことからの名で唐金とも書き、建水などの茶道具の素材に使われる。

関連建水蓋置

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唐物からもの道具
中国から渡来した品物。天目茶碗・茶壺・茶入・香合などの唐物は、茶の湯の道具として鎌倉時代末から室町時代に特に珍重された。

関連和物名物

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唐物点からものだて点前
唐物茶入を扱って茶をたてる点前。伝授物の一つで、裏千家では許状の名を「唐物」といい、四ヶ伝の一つとする。

関連唐物茶入茶通箱盆点

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官休庵かんきゅうあん流派・歴史
武者小路千家を代表する茶室で、同家は「官休庵」を称する。一翁宗守が仕官を辞したときに建てたと伝えられ、名は「仕官を休む」という意を含む。

関連武者小路千家今日庵不審菴

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画賛がさん掛物・銘・花
絵の余白に書き添えた詩や文章で、単に賛ともいう。茶の湯では絵と字句の両方が書かれた掛物をいい、茶人らによって書かれたものが多い。

関連賛掛物

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喫架きっか点前
立礼で客の前に置かれる卓子。客は円椅と呼ぶ丸椅子に腰掛け、喫架を前にして茶を喫する。

関連立礼点茶盤円椅

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貴人きにん席・客
家柄や身分、地位の高い人で、きじんとも読む。茶室の貴人口や貴人座、踏石の貴人石などの名に用いる。

関連貴人口貴人点

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貴人口きにんぐち席・客
茶室の客用の出入口の一つ。躙口とは別に、貴人が立ったまま出入りできるよう、明り障子などを二枚立てて設ける。

関連躙口貴人

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貴人点きにんだて点前
貴人に茶を差し上げる点前で、裏千家の小習事十六ヵ条のうち前八ヵ条の一つ。貴人茶碗を用い、拝見に出す茶杓は貴人のみに使ったものとして畳に直に置かない。

関連貴人半東点前

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給仕きゅうじ席・客
飲食の席にいて世話をすること。茶室では、亭主が客座へ直接給仕に出るための給仕口を設けることがある。

関連給仕口懐石

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給仕口きゅうじぐち席・客
茶室で、亭主が点茶・炭点前以外の用事で客座へ出入りする口で、通い口・禿口ともいう。床脇などに設け、茶道口より低い火灯口とする。

関連茶道口給仕

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許状きょじょう流派・歴史
稽古の各段階ごとに、その段階を学ぶことを許可する「許し状」。裏千家では、修了証や免許を意味するものではないとしている。

関連家元家元制度相伝

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逆勝手ぎゃくがって点前
客が亭主の左手に座るかたちの茶席。また、その場合の点前で、道具の置き方や点前の方法が一部逆になり、左勝手ともいう。

関連大炉炉

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玉露ぎょくろ流派・歴史
煎茶の優良品。新芽の出る時期に茶の木に覆いをして日光を遮り、やわらかく甘みのある葉を育て、摘んで蒸し、揉んで乾燥させてつくる。

関連覆い下碾茶

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鎖の間くさりのま席・客
六畳以上の広間に炉を切り、鎖で茶釜をつるすようにした茶室。古田織部は茶室と書院の間に鎖の間を設け、それらを連ねて催す茶会の形式を推進した。

関連広間書院釣釜

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口切くちきり行事・茶事
初夏に詰めて封をしておいた茶壺の口を切り、その新茶でもてなすこと、またその茶事。炉開きのころに行い、茶の湯の正月とされる。

関連茶壺炉開き名残の茶

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国焼くにやき道具
中国・朝鮮の陶磁に対する日本の焼物の総称。もとは茶入について、瀬戸窯以外の各地で焼かれたものを指した言葉である。

関連和物唐物中興名物

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黒文字くろもじ道具
菓子楊枝。クスノキ科の黒文字という木の枝を削って作ることからの名で、用途に応じて長さの違うものを使う。

関連縁高主菓子菓子器

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黒楽くろらく道具
楽焼の一種で、黒色不透明の釉(うわぐすり)をかけて焼いたもの。楽茶碗には黒と赤の二種が多くみられる。

関連赤楽楽焼楽茶碗

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稽古初めけいこはじめ行事・茶事
新年になって初めて稽古を行うことで、武道・音曲・華道などでいう。初稽古ともいい、稽古始とも書く。

関連初釜

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建水けんすい道具
茶碗を清めた後の湯や水を捨てる器で、「こぼし」ともいう。唐銅・砂張などの金属製、陶磁器、木地の曲物などがある。

関連唐銅水指蓋置

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献茶けんちゃ行事・茶事
神仏や貴人に茶をたてて献じること。明治以後は家元宗匠が神社や寺院に茶を奉じることをいい、裏千家では宗家が神社・仏閣で献茶式に奉仕する。

関連家元宗匠

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下座げざ席・客
茶室のなかで上座に対する位置。表千家では、床の間に近い方を上座、床の間より遠い方を下座とする。

関連上座床の間

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濃茶こいちゃ点前
一人当たり約3.75gの抹茶に湯を入れ、茶筅で練ってたてる濃い茶。一碗を数人で回し飲みするが、裏千家十三代圓能斎が考案した一碗ずつ練る各服点もある。

関連薄茶点前抹茶

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香合こうごう炉と風炉・炭
香を入れる蓋付きの小さな器。炭点前に用いる炭道具の一つで、風炉の季節には木地や塗物の香合に香木を、炉の季節には陶磁器の香合に練香を入れる。

関連練香香木炭点前

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香の物こうのもの懐石・菓子
漬物のことで、「香」はみその古名ともいう。懐石では、一汁三菜の汁と三つの菜に、飯とともに添えられる。

関連一汁三菜懐石湯桶

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香木こうぼく炉と風炉・炭
沈香・白檀など、よいかおりのある木。茶の湯では風炉の季節に用い、木地や塗物の香合に入れる。

関連香合練香風炉

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高麗茶碗こうらいぢゃわん道具
朝鮮半島で作られた茶碗の総称で、多くは李朝時代のもの。わび茶の流行とともに茶人に重んじられ、井戸茶碗・三島などがある。

関連茶碗唐物和物

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香炉こうろ道具
香をたく器で、金属・陶器・磁器などがある。本来は仏具であったが、床の間や書院に飾られるようになった。

関連香合床の間

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小座敷こざしき席・客
四畳半より狭い、一畳半から四畳までの茶室。茶室は古く「囲い」「数寄屋」「茶の湯座敷」「小座敷」などと呼ばれた。

関連小間数寄屋四畳半

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腰掛待合こしかけまちあい席・客
茶会に集まった客を待たせる間の休憩所として、茶室の外の露地に設けた腰掛。客はここで亭主の迎付を待つ。

関連露地迎付寄付

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好みこのみ流派・歴史
家元や茶の宗匠が茶の湯にふさわしいとして選び出したもの。「利休好み」「仙叟好み」のように茶人の名を冠してよび、茶室や道具から菓子・抹茶にまで及ぶ。

関連好み物職家千家十職

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好み物このみもの道具
家元や茶の宗匠が茶の湯にふさわしいとして選び出したもの。「利休好み」のように茶人の名を冠して呼び、道具のほか茶室や菓子にも及ぶ。

関連利休形好み書付

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古帛紗こぶくさ点前
茶を出すときや、拝見する道具をのせるときに使う小さな布。本来は名物裂で作る厚地のもので、小帛紗とも書く。

関連帛紗拝見

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小間こま席・客
四畳半以下の広さの茶室。広間に対する呼び名で、四畳半の茶室はつくり方によって小間にも広間にもなる。

関連広間四畳半小座敷

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今日庵こんにちあん流派・歴史
裏千家を代表する一畳台目の茶室で、千宗旦が隠居所として建てた。裏千家の別称でもあり、名は清巌宗渭の「懈怠比丘不期明日」の語に由来すると伝わる。

関連裏千家不審菴官休庵

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後座ござ席・客
茶事の後半の席。中立のあと、客は亭主があらためた茶室に再び入り、濃茶、後炭、薄茶と進んで茶事が終わる。

関連初座中立濃茶

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後炭ごずみ炉と風炉・炭
茶事の後座で、濃茶がすんで薄茶に移る前に、火を直すために行う炭手前。三炭の一つで、のちずみともいう。

関連初炭炭点前後座

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五徳ごとく炉と風炉・炭
炉や風炉の中に据えて釜をかける道具で、鉄の輪に3本の脚をつけたものが多い。爪を上にして輪を灰の中に埋めて使う方法は茶道に始まったといわれる。

関連炉風炉釜

出典

さ行

且座さざ点前
七事式の一つで、且坐とも書く。客三人と東(亭主)・半東の五人で行い、正客は花を生け、次客は炭をつぎ、三客は香をたき、東は濃茶、半東は薄茶をたてる。

関連七事式半東正客

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茶通箱さつうばこ点前
二種の濃茶を同じ客にすすめるときに用いる箱。また、それを使う点前で、裏千家では四ヶ伝の一つ。

関連濃茶唐物点台天目盆点

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茶頭さどう席・客
茶の湯をもって主君に仕え、茶会で茶をたてたり道具を管理したりした人で、茶堂・茶道とも書く。千利休らが織田信長・豊臣秀吉の茶頭となった。

関連宗匠同朋衆

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茶道口さどうぐち席・客
茶室で亭主が点前のために出入りする口で、方立口・火灯口などの形式がある。亭主口・茶立口・勝手口ともいう。

関連給仕口亭主水屋

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寂びさび流派・歴史
古びて味わいのあること、また閑寂枯淡の趣をいう美的理念で、「寂」とも書く。中世の歌論などで高く評価され、利休たちの侘数寄の茶にも影響を与えた。

関連侘び和敬清寂

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賛さん掛物・銘・花
画面の中に書き添えた、その絵に関する詩句や文で、讃とも書く。画賛ともいい、画家自身が書いたものを自賛という。

関連画賛掛物

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三千家さんせんけ流派・歴史
千利休の子孫による表千家・裏千家・武者小路千家の総称。千宗旦の三男宗左が不審菴を、四男宗室が今日庵を継ぎ、次男宗守が官休庵を建てて成り立った。

関連表千家裏千家武者小路千家千家

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強肴しいざかな懐石・菓子
懐石で、一汁三菜のほかに追加して出す、酒をすすめるための料理。預け鉢・進め肴ともいう。

関連預け鉢懐石一汁三菜

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七事式しちじしき点前
表千家七代如心斎と裏千家八代又玄斎一燈が制定した稽古法。花月・且座・廻り炭・廻り花・茶カブキ・一二三・員茶の七つで、技術の研鑽と精神修養を目的とする。

関連花月且座一二三員茶

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仕覆しふく道具
茶入や茶碗をおさめる裂(きれ)の袋で、仕服とも書く。茶入の仕覆には名物裂などが多く用いられる。

関連茶入拝見

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社中しゃちゅう席・客
詩歌や邦楽などで、同じ師に学ぶ仲間をいう。茶道でも用い、裏千家の修道案内にも「同門社中」の語が見える。

関連宗匠家元

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書院しょいん席・客
書院造りの座敷。角柱に長押を付け、壁は張付壁とし、床・棚・付書院をそなえて座敷飾りができる四畳半以上の広間である。

関連広間付書院書院の茶

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書院の茶しょいんのちゃ流派・歴史
書院造の広間で行う茶の湯、またその際に唐物の茶道具を飾る法式。足利義政の側近能阿弥がつくり孫の相阿弥が完成させたが、のち侘び茶の流行で衰えた。

関連草庵の茶同朋衆唐物

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正客しょうきゃく席・客
茶会における最上位の客で、客を代表して亭主と挨拶をかわし、問答をする。次客以下の連客は相伴という。

関連次客詰上座

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正午の茶事しょうごのちゃじ行事・茶事
茶事七式の一つで、正午から始め、食事・濃茶・薄茶などをひととおり出す。標準的な茶事で、最も多く行われる。

関連茶事朝茶夜咄

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消息しょうそく掛物・銘・花
手紙・たよりのこと。茶の湯では、むかしの茶人などが書いた手紙を掛物として用いる。

関連掛物短冊

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初座しょざ席・客
茶事の前半の席で、炭点前と懐石があり、最後に菓子が出る。そのあと客は中立をする。

関連後座中立懐石

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初炭しょずみ炉と風炉・炭
茶事で亭主が最初に行う炭手前で、三炭の一つ。風炉の季節には懐石のあと、炉の季節には初座の挨拶のあとすぐに行い、濃茶のための湯相を整える。

関連後炭炭点前香合

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職家しょっか流派・歴史
千利休以来、千家の好み物を手がけてきた家。今日では釜師・塗師・樂焼など十家を数え、この十家は「千家十職」ともよばれる。

関連千家十職好み

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初風炉しょぶろ炉と風炉・炭
炉から風炉にかわった当初の、初夏の茶の湯のよび名。5月初旬の立夏を迎えて行い、道具組みや懐石に初夏の趣向がこらされる。

関連風炉炉

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地板じいた道具
器具の底の板。台子では天板と地板を柱で支え、下段の地板に風炉釜・水指・杓立・建水などを飾る。

関連台子天板

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次客じきゃく席・客
茶会に招かれた客のうち、正客の次の位の客。茶をいただくとき、正客は茶碗を次客との間に置いて「お先に」と挨拶する。

関連正客詰

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上座じょうざ席・客
茶室における上位の座で、「かみざ」ともよぶ。表千家では床に近い位置を上座とし、正客の座とする。

関連下座正客床の間

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吸物すいもの懐石・菓子
汁を主体にした汁物で、懐石では一汁三菜の食事のあと、吸物と八寸で酒をもてなす。小さな器で出す薄味の吸物は、懐石では箸洗という。

関連八寸一汁三菜煮物椀

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数寄すき流派・歴史
茶の湯を意味する言葉で、「数奇」とも書く。もとは「好き」で、芸道を好む心のあり方をいい、やがて茶の湯をさすようになった。

関連数寄者茶の湯侘び

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数寄者すきしゃ流派・歴史
風流の道を好む人、特に茶の湯を趣味とする人。明治以後は、茶の湯を趣味とし名物道具を収集した財界・政界の著名人を特にこうよび、近代数寄者ともいう。

関連数寄茶の湯

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数寄屋すきや席・客
茶席・勝手・水屋などを備えた茶室の建物で、数奇屋とも書く。茶室は古く数寄屋などと呼ばれ、「茶室」の語は近代になって用いられるようになった。

関連茶室小座敷数寄

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炭すみ炉と風炉・炭
木材を蒸し焼きにして作った燃料で、茶の湯では炉や風炉に炭をつぐこと、その作法(炭手前)もいう。利休七則に「炭は湯の沸くように」とある。

関連炭点前炉風炉炭斗

出典
炭点前すみてまえ炉と風炉・炭
炉または風炉に炭をつぐ作法で、茶事では初座の初炭と後座の後炭がある。炭手前とも書き、裏千家の一問一答では「手前」の字のほうが古いとする。

関連初炭後炭香合炭

出典
炭斗すみとり道具
炉や風炉に炭をつぐとき、炭を入れて席中に持ち出す器。竹などで作ったものが多く、炭のほか香合・羽箒・釻(かん)・火箸も入れて使う。

関連炭点前羽箒火箸香合

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席入りせきいり席・客
茶会のとき客が茶席に入ること、またその作法で、座入りともいう。茶事では亭主の迎付を受け、蹲踞で手を清めてから茶室に入る。

関連迎付蹲踞躙口

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石州流せきしゅうりゅう流派・歴史
江戸初期の大名茶人片桐石州を流祖とする茶道の流派。大名・武家の茶道の主流をなし、師弟相承の完全相伝で発展して多くの分派を生んだ。

関連大名茶遠州流相伝

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雪隠せっちん席・客
露地に設けた便所。二重露地では外露地に下腹雪隠、内露地に砂雪隠を置き、砂雪隠は実際に使うことは遠慮されて飾りとなっている。

関連露地

出典
千家せんけ流派・歴史
千家流のこと、またその宗家。利休の跡を継いだ少庵の子千宗旦が千家茶道の基を築き、のちに三千家に分かれた。

関連三千家家元

出典
千家十職せんけじっしょく流派・歴史
千家の好み道具を制作する職家十家の通称。楽家・永楽家・大西家・中村家・黒田家・奥村家・中川家・駒沢家・土田家・飛来家をいう。

関連職家好み千家

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扇子せんす道具
茶席で客が必ず携える小形の扇子。稽古の持ち物の一つで、表千家では挨拶や床の間の拝見の時に膝前に置いて使うとする。

関連懐紙帛紗拝見

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前茶ぜんちゃ行事・茶事
表千家では、茶事で懐石の前に濃茶を出す形式をいう。また冬の夜咄の茶事で、初めに薄茶を一服もてなすことも前茶と呼ぶ。

関連夜咄懐石濃茶

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草庵そうあん席・客
藁や茅で屋根をふいた粗末で小さな家。茶の湯では、侘茶の思想を茶室建築に具現した、簡素で狭い草庵風の茶室をいう。

関連躙口茶室草庵の茶

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草庵の茶そうあんのちゃ流派・歴史
広い部屋ではなく四畳半のような狭い部屋で行う、簡素で落ち着いた茶の湯。室町時代中ごろに珠光が始め、武野紹鷗がさらに簡素にした「わび茶」へと受け継がれた。

関連書院の茶侘び茶の湯

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宗匠そうしょう席・客
和歌・連歌・俳句・茶道・香道などの師匠。室町時代に連歌の師匠を宗匠と称するようになり、のちに他の芸道の師匠にも用いた。

関連家元社中

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宗旦忌そうたんき行事・茶事
利休の孫である千宗旦の忌日。裏千家では11月19日を三大忌の一つとし、今日庵で忌にちなむ行事を催す。

関連利休忌今日庵

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相伝そうでん流派・歴史
代々受け継いで伝えること。茶道では、表千家の家元における「一子相伝」、石州流の完全相伝などの形で用いられる。

関連家元家元制度石州流

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総礼そうれい席・客
茶道で、亭主のあいさつに対して、客一同が同時に礼をすること。点前の前後に主として行われる。

関連亭主正客

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た行

棚たな点前
茶の湯で、茶道具を飾り付けておき点前に用いる棚。棚物ともいい、棚に道具を飾り付けて行う点前を棚点前という。

関連運び点前長板台子

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煙草盆たばこぼん道具
火入・煙草入・灰吹などの喫煙具一式をおさめる器。表千家では待合や腰掛に用意し、薄茶の席には出すが濃茶の席には使わないとする。

関連吐月峰腰掛待合

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短冊たんざく掛物・銘・花
和歌や俳句などを書く細長い料紙で、たんじゃくとも読む。茶の湯では、和歌や発句を書いたものを掛物に用いる。

関連掛物消息

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台子だいす道具
風炉・釜・水指などの道具一式を飾る棚物。四本柱の真台子、二本柱の及台子、竹台子などがあり、裏千家では行台子による行之行台子を奥秘の基礎、真台子による真之行台子を奥儀とする。

関連地板天板皆具棚

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台天目だいてんもく点前
天目茶碗を台にのせて扱う点前で、裏千家では四ヶ伝の一つ。台にのせた天目茶碗そのものもいう。

関連天目茶碗天目台茶通箱

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大名茶だいみょうちゃ流派・歴史
江戸時代に小堀遠州・金森宗和・片桐石州などの大名によって盛んに行われた茶の湯。大名たちが担った茶の湯の総称としても用いる。

関連遠州流石州流

出典
台目だいめ席・客
茶室に用いる、普通の畳の約四分の三の大きさの畳で、台子と風炉先屏風を置く分を切り捨てた寸法に由来する。台目畳ともいい、古くは大目とも書いた。

関連四畳半台子小間

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大炉だいろ炉と風炉・炭
裏千家十一代玄々斎が田舎家の囲炉裏から創案した1尺8寸四方の大きな炉。逆勝手に切り、2月の厳寒の時期にだけ開く。

関連炉逆勝手炉壇

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団茶だんちゃ流派・歴史
茶の葉を蒸して臼でつき、型に入れて固め、乾かした茶で、削って用いる。日本に最初に伝わった茶は団茶であった。

関連抹茶

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茶入ちゃいれ道具
濃茶用の抹茶を入れる焼物の器で、仕覆と呼ぶ裂の袋に入れて用いる。昔から茶人が大切にしてきた道具の一つで、唐物と和物がある。

関連仕覆薄茶器茶器唐物

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茶会ちゃかい行事・茶事
客を招き、作法にのっとって茶をたててもてなす会。懐石を含めて茶の湯の法にしたがう正式なものは、今日では茶事と呼んで区別する。

関連茶事大寄せ茶会記

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茶会記ちゃかいき行事・茶事
茶会の日時・場所・道具立て・懐石の献立・参会者などを記した記録。会記ともいい、客が記す他会記と、亭主が記す自会記がある。

関連茶会茶事

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茶カブキちゃかぶき点前
七事式の一つで、茶歌舞伎・茶かぶきとも書き、起源は闘茶とされる。仮の銘を付けた試茶二種を味わったのち、本茶として五服を飲み、その別を聞き分ける。

関連七事式闘茶

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茶掛ちゃがけ掛物・銘・花
茶室の床に掛ける掛物。「茶掛け幅」の略で、水墨の花鳥画の小品のほか、書の軸物が多く使われる。

関連掛物床の間

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茶器ちゃき道具
抹茶を入れて茶席に持ち出す器で、濃茶用の茶入と薄茶用の薄茶器がある。狭義には薄茶器を指し、茶道具全般をいうこともある。

関連茶入薄茶器棗

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茶巾ちゃきん道具
茶の湯で茶碗をぬぐう麻の布。今は主に奈良晒布を用い、点前のときは茶碗の中に仕組んでおく。

関連茶碗洗い茶巾

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茶師ちゃし流派・歴史
茶の製造・販売を業とする人。宇治で碾茶をつくる家は宇治茶師とよばれ、江戸時代には幕府の御用を勤める者もいた。

関連碾茶抹茶

出典
茶室ちゃしつ席・客
茶事を行うための部屋や建物で、四畳半を基本とし、床の間や炉、躙口などを備える。古くは数寄屋・囲などとよばれ、茶室の語は近代に普及した。

関連四畳半数寄屋露地

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茶杓ちゃしゃく道具
抹茶を茶入や棗からすくう匙で、主に竹で作り、象牙や木のものもある。竹の筒に納め、多くは銘が付けられている。

関連茶入棗茶器

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茶事ちゃじ行事・茶事
少人数の客を招き、懐石・濃茶・薄茶でもてなす正式な茶会。中立をはさんで、懐石・菓子までの前半を初座、濃茶からの後半を後座という。

関連茶会初座後座中立

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茶筅ちゃせん道具
抹茶を点てるための竹製の道具で、茶筌とも書く。竹筒の半分以上を細く割って穂にしたもので、流儀によって竹の種類や形が異なる。

関連茶碗茶巾茶筅通し

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茶筅通しちゃせんとおし点前
茶をたてる前、茶碗の湯に茶筅の穂を通して清め、穂先のぐあいを確かめる所作。裏千家では、茶筅を席中の湯に慣らす意味があるとする。

関連茶筅点前

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茶禅一味ちゃぜんいちみ流派・歴史
茶の湯と禅の関わりを示す禅語。大林宗套が武野紹鷗の画像に書いた賛にみえ、茶の味わいは禅の味わいを兼ねるという意とされる。

関連和敬清寂一期一会

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茶壺ちゃつぼ道具
葉茶を貯蔵・運搬するための陶製の壺。口切の茶事では茶壺の口封を切り、葉茶を臼で挽いて抹茶にする。

関連口切唐物

出典
茶道ちゃどう流派・歴史
茶の湯によって精神を修養し、礼法を究める道で、「さどう」とも読む。茶の湯とほぼ同じ意味だが、精神性や修行性がより強く響く語とされる。

関連茶の湯和敬清寂家元

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茶の湯ちゃのゆ流派・歴史
客を招き、抹茶を点ててもてなすこと、またその作法や会合。今日では茶道とほぼ同じ意味に用い、室町時代には数寄ともよばれた。

関連茶道数寄抹茶

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茶湯始ちゃのゆはじめ行事・茶事
江戸時代に入って、正月の初めての茶会をこう呼んだ。初茶湯ともいい、初釜と呼ぶようになったのは明治30年代と考えられている。

関連初釜大福茶

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茶箱ちゃばこ点前
点前に必要な最少限度の道具一式を仕込んだ携帯用の箱で、旅行や野点に用いる。裏千家ではこれを使う点前を茶箱点といい、季節により種類がある。

関連卯の花点野点

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茶花ちゃばな掛物・銘・花
茶室の床に生ける花。一定の法式をもたず、季節に応じた花を投げ入れの方法で、自然の風情のままに生ける。

関連投げ入れ花入忌み花

出典
茶碗ちゃわん道具
茶の湯で抹茶を点てて飲む碗。茶席で客が必ず手に触れる道具で、一般に陶器や磁器でできており、絵付けを施したものもある。

関連楽茶碗天目茶碗高麗茶碗茶筅

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中興名物ちゅうこうめいぶつ道具
名物道具のうち、小堀遠州の選定によるもの。松平不昧の分類による呼び名で、茶入が最も多く、次いで茶碗・茶杓・花入・掛物となる。

関連名物大名物国焼

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突上窓つきあげまど席・客
茶室の化粧屋根裏にあけた天窓で、単に「突上」ともいう。下から木か竹の棒で突き上げてあけ、採光や換気の役割もはたす。

関連茶室草庵

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蹲踞つくばい席・客
露地の手水鉢の一つで、石の手水鉢を低く据え、つくばった姿勢で手水を使う。茶事に臨んで心身を清める、露地のもっとも重要な施設とされる。

関連露地席入り

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付書院つけしょいん席・客
床の間の脇の縁側に張り出して作った棚で、前に明かり障子を立てたもの。もとは読書などに使う机で、のちに座敷飾りの場となった。

関連書院床の間

出典
筒茶碗つつぢゃわん道具
形から天目・筒・平などに分かれる茶碗のうち、筒形をした底の深いもの。熱が逃げにくいので、茶道では寒中に用いる。

関連平茶碗茶碗

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詰つめ席・客
茶会で末席に座る客で、お詰・末客ともいう。亭主を助けて茶碗などの取り次ぎやあと始末に気を配り、茶事を円滑に進める。

関連正客次客亭主

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釣釜つりがま炉と風炉・炭
天井の蛭釘から鎖で釣って用いる釜。裏千家では、東風が吹く時季に合わせて、基本的に3月の彼岸から4月中旬頃まで用いる。

関連炉釜

出典
手焙りてあぶり道具
冬季に茶席や腰掛待合に置いて手をあぶり暖をとる小形の火鉢。手焙とも書き、手炉(しゅろ)ともいう。

関連腰掛待合煙草盆

出典
亭主ていしゅ席・客
茶の湯で、茶事や茶会を主催し、客を招いてもてなす人。茶席で茶を点じて客を接待する人もいう。

関連正客半東茶道口

出典
点前てまえ点前
茶の湯で、手順に従って濃茶・薄茶をたてる所作。炉や風炉に炭を置く所作もいい、こちらは「炭手前」と手前の字を使う。

関連薄茶濃茶炭点前点前座

出典
点前座てまえざ点前
茶室で亭主が茶を点てる座。台目構えの茶室では、中柱と袖壁によって点前座が客座から半ば隔てられる。

関連点前台目茶道口

出典
天板てんいた道具
棚などの上面の板で、「てんばん」とも読む。台子では天板の上に盆・茶入・天目茶碗などを飾る。

関連台子地板

出典
点茶てんちゃ点前
抹茶をたてることで、煎茶に対していう語。てんさとも読み、寺の作法にあった「点茶」の語から、茶を点てるときの「点前」の語が使われるようになったとされる。

関連点前抹茶

出典
碾茶てんちゃ流派・歴史
覆いをして育てた茶の葉を蒸し、揉まずに乾燥させ、茎や葉脈を除いたもの。これを石臼で挽いて粉にしたものが抹茶である。

関連抹茶覆い下

出典
点茶盤てんちゃばん点前
立礼で点前に用いるテーブルで、風炉・水指・杓立・建水などを飾り置く。裏千家では、点茶盤でできる点前は初炭・後炭・濃茶・薄茶の四つとされる。

関連立礼円椅喫架

出典
天目台てんもくだい道具
天目茶碗をのせる台。茶碗とともに中国から渡来したのが始まりで、神仏や貴人に茶を献じるときに用いる。

関連天目茶碗台天目献茶

出典
天目茶碗てんもくぢゃわん道具
すり鉢形で口縁がわずかにくびれ、高台の低く小さい抹茶茶碗。鎌倉時代に中国の天目山で学んだ僧が持ち帰ったことからの名とされる。

関連天目台唐物茶碗台天目

出典
闘茶とうちゃ行事・茶事
産地の異なる茶を飲み分けて勝負を競う茶会で、鎌倉時代末から室町時代に流行し、賞品が賭けられた。のちの茶カブキにその形が残る。

関連茶カブキ茶会

出典
吐月峰とげっぽう道具
煙草盆に入れる灰吹き用の竹筒。連歌師宗長が駿河丸子(静岡市)の吐月峰の竹で灰吹きを作り、その名を記したことに由来するといい、灰吹きの代名詞となった。

関連煙草盆

出典
床とこ席・客
「床の間」の略で、もとは貴人の座る場所であった。茶室では掛物や花入を飾る所で、客が茶室に入って最初に拝見する。

関連床の間掛物

出典
床飾りとこかざり掛物・銘・花
床の間の飾り。掛物・置物・生け花など、床の間に掛けたり置いたりして飾りとするもの。

関連床の間掛物茶花

出典
床の間とこのま席・客
座敷の床を一段高くし、掛物・置物・花などを飾る所で、床ともいう。茶室では客が入って最初に拝見するところで、もとは貴人の座る場所であった。

関連床掛物花入

出典
同朋衆どうぼうしゅう流派・歴史
室町時代、将軍の側近に仕え、雑事や諸芸能、美術工芸品の鑑定などに携わった僧体の者。阿弥号を称し、能阿弥・芸阿弥・相阿弥らが知られる。

関連阿弥号書院の茶唐物

出典

な行

中立なかだち席・客
茶事で、初座が終わったあと客がいったん席を立ち、露地の腰掛に出て休むこと。この間に亭主は茶室をあらため、濃茶の準備をする。

関連初座後座腰掛待合

出典
長板ながいた点前
風炉・水指などをのせる長方形の板で、台子の地板に相当する。大小二種があり、大きいものを風炉用、小さいものを炉用とする。

関連台子地板皆具

出典
投げ入れなげいれ掛物・銘・花
形式にとらわれず、自然の姿をそのままいかして花を生ける生け方で、投入・抛入とも書く。茶花はこの方法で生ける。

関連茶花花入

出典
名残の茶なごりのちゃ行事・茶事
前年の口切から使ってきた茶が残り少なくなったのを惜しんで催す茶事。風炉から炉に移る前の10月中旬から下旬に行い、名残の茶事ともいう。

関連口切茶事風炉炉開き

出典
棗なつめ道具
薄茶器の代表的なもの。形が植物の棗の実に似ていることからの名で、木製の漆塗りのものが多く、蒔絵で飾ったものもある。

関連薄茶器茶器茶杓利休形

出典
躙口にじりぐち席・客
草庵風茶室の客の出入口で、「潜り」ともよび、板戸を立てる。高さも幅も二尺余りの小さな口から躙って入る。

関連躙る貴人口草庵

出典
躙るにじる席・客
座ったまま、ひざを押しつけるようにして少しずつ進むこと。草庵風の茶室では、小さな躙口から躙って入る。

関連躙口

出典
煮物椀にものわん懐石・菓子
懐石で出す椀盛り。また、それを盛る蓋付きの大ぶりの椀で、懐石では普通漆塗りのものを用いる。

関連一汁三菜吸物懐石

出典
練香ねりこう炉と風炉・炭
麝香・沈香などの粉末を蜜などで練り合わせた香。茶の湯では炉の季節に用い、陶磁器の香合に入れる。

関連香合香木炉

出典
野点のだて行事・茶事
野外で茶をたてること、また野外で催す茶会。野掛け・ふすべ茶ともいい、茶筵を敷き、携帯用の茶箱を用いるなどして景色を楽しむ。

関連茶会茶箱

出典

は行

灰はい炉と風炉・炭
茶の湯では炉や風炉の中に入れて用いる。風炉には風炉灰を入れて二文字・遠山などの灰形をつくり、炉には炭点前のときに湿し灰をまく。

関連風炉炉藁灰炭点前

出典
拝見はいけん点前
客が茶会で用いられた道具を、亭主の心入れをおしはかりつつ鑑賞すること。表千家では、床の掛物や花入などは手を触れずに見、茶碗・茶入・茶杓などは定められた作法で手に取って見る。

関連古帛紗茶碗茶入

出典
箱書はこがき道具
茶道具をおさめる箱の甲や蓋裏に、作者・銘・伝来などを書いて中身を証明するもの。箱書付ともいう。

関連書付銘

出典
運び点前はこびてまえ点前
風炉・釜以外の道具を茶道口から運び出して茶を点てる点前で、棚に道具を飾っておく棚点前に対していい、運点前とも書く。裏千家では、すべての点前の基本とする。

関連盆略点前棚点前

出典
八寸はっすん懐石・菓子
懐石で、吸物のあとに亭主が持ち出す八寸四方の杉木地の盆。また、それに盛る酒の肴で、海のものと山のものの二種を盛り、主客が盃を応酬する。

関連吸物懐石強肴

出典
初釜はつがま行事・茶事
新年に初めて釜をかけて催す茶事・茶会で、初茶湯ともいう。裏千家では宗家で1月7日から12日に初釜式を行う。

関連茶湯始釜大福茶

出典
花入はないれ道具
床の間に掛けたり置いたりして花をいける器。金属製・焼物・竹・籠など、さまざまな種類がある。

関連茶花床の間

出典
花びら餅はなびらもち懐石・菓子
白餅を丸く平らにのばし、小豆汁で染めた菱形の薄い餅、ふくさごぼう、白みその餡をのせて二つ折りにした菓子。茶道では初釜に用いる。

関連初釜主菓子

出典
羽箒はぼうき道具
鳥の羽で作った小形のほうき。茶道具として用い、炭斗に炭・香合・釻(かん)・火箸とともに入れて使う。

関連炭斗火箸炭点前

出典
飯後の茶事はんごのちゃじ行事・茶事
茶事七式の一つ。食事どきを外して行う茶事で、懐石を出さずに菓子だけで茶をもてなし、菓子の茶ともいわれる。

関連茶事懐石菓子

出典
半東はんとう席・客
茶会で亭主を補佐する役で、懐石や濃茶・薄茶で亭主を手助けし、水屋の雑事をとりしきる。七事式の且座では半東が薄茶を点てる。

関連亭主水屋且座

出典
干菓子ひがし懐石・菓子
落雁・煎餅・有平糖などの乾いた菓子で、生菓子に対する語。おもに薄茶のときに出し、干菓子器に盛ったものを客が手で懐紙に取る。

関連主菓子干菓子器

出典
干菓子器ひがしき道具
干菓子を盛る器の総称。漆器・木地・金属・陶磁器など材質も形もさまざまで、2~3種の干菓子を盛って客に出す。

関連干菓子菓子器懐紙

出典
柄杓ひしゃく道具
釜や水指から湯水を汲む竹製の道具。炉用・風炉用・差し通しなどがあり、流儀によって形が異なる。

関連釜水指蓋置

出典
引千切ひちぎり懐石・菓子
餅などの一部を柄のように引きちぎった形にし、くぼみに餡をのせた和菓子。京都などで三月三日の桃の節句に供える。
出典
火箸ひばし道具
炭火などを挟む金属製の箸。茶の湯では炭のほか香合・羽箒・釻(かん)とともに炭斗に入れて使う。

関連炭斗炭点前羽箒

出典
表装ひょうそう掛物・銘・花
書画の保存や鑑賞のために、裂地や紙などを補って掛物・巻物・額などに仕立てること。表具ともいう。

関連掛物茶掛

出典
平茶碗ひらちゃわん道具
口が広く浅い形の抹茶茶碗。平たくて皿よりやや深く、茶の湯では夏季の風炉の時期に主として用いる。

関連筒茶碗茶碗風炉

出典
広間ひろま席・客
四畳半以上の茶室で、小間に対する呼び名。四畳半の茶室は広間にも小間にもなり、書院も広間である。

関連小間四畳半書院

出典
帛紗ふくさ点前
点前で茶杓や茶器を清めるのに使う絹の布で、袱紗・服紗とも書く。裏千家では主に男性は紫、女性は赤や朱を用い、客も必ず持参する。

関連古帛紗点前

出典
不審菴ふしんあん流派・歴史
表千家を代表する三畳台目の茶室で、表千家の家元をも総称する。名は「不審花開今日春」の語からつけられたといわれ、「不審庵」とも書く。

関連表千家今日庵官休庵

出典
蓋置ふたおき道具
点前で釜の蓋や柄杓をのせる道具。竹・陶磁器・金属製などがあり、火舎・五徳・蟹などの形をした七種蓋置が知られる。

関連釜柄杓建水

出典
縁高ふちだか道具
主菓子を盛る重箱形の器。縁を高く作った折敷のことで、蓋の上に水で清めた黒文字を客の人数分のせて出す。

関連主菓子黒文字菓子器

出典
風炉ふろ炉と風炉・炭
畳の上に置き、火を入れて釜をかけ湯をわかす道具で、土・唐銅・鉄などで作る。5月頃から10月頃までの風炉の時季に炉に代えて用いる。

関連炉初風炉破れ風炉灰

出典
墨蹟ぼくせき掛物・銘・花
墨で書いた筆跡で、日本では特に禅宗の高僧の筆跡をいい、墨跡とも書く。茶人の間で床の間に掛けて鑑賞され、名物として珍重されてきた。

関連掛物一行物

出典
盆点ぼんだて点前
唐物茶入が盆にのった場合の点前。裏千家の四ヶ伝の一つで、唐物・台天目とともに台子へ進むための基礎的な課目とされる。

関連唐物点台天目茶通箱

出典
盆略点前ぼんりゃくてまえ点前
裏千家で、割稽古の次に学ぶ基本の点前。いつでもどこでも手軽に茶を点てられる、最も簡便な点前とされる。

関連運び点前点前

出典

ま行

抹茶まっちゃ流派・歴史
碾茶を石臼で挽いて粉末にした茶。茶道で飲まれる茶で、濃茶と薄茶があるが製法に違いはない。

関連碾茶覆い下濃茶薄茶

出典
廻り炭まわりずみ点前
七事式の一つで、回り炭・廻炭とも書く。炉中の下火をすっかり揚げて主客ともに順々に炭をつぐ式法で、炉の時季にだけ行う。

関連七事式炉炭

出典
廻り花まわりばな点前
茶道の七事式の一つで、主客ともに順に花を生ける式法。回り花・廻花とも書き、廻り花之式ともいう。

関連七事式茶花

出典
水菓子みずがし懐石・菓子
果物のこと。菓子の語はもと果物をさしたが、のちに米粉や餡などで作る嗜好品をさすようになり、果物は水菓子とよぶ。

関連菓子

出典
水指みずさし道具
点前に使う水を入れておく器で、釜に水を補い、茶碗や茶筅をすすぐ水をたくわえる。金属・陶磁器・木竹など素材も形もさまざまある。

関連釜柄杓建水皆具

出典
水屋みずや席・客
茶室に付属し、茶事の用意をととのえたり、使った道具を洗ったりする所で、水遣とも書く。水屋棚や簀子流しなどを備える。

関連茶室半東茶道口

出典
見立てみたて掛物・銘・花
本来は茶の湯の道具でなかったものを、茶道具として用いること。武野紹鷗が井戸の釣瓶を水指に用いたのはその一例とされる。

関連水指銘

出典
迎付むかえつけ席・客
茶事で、露地の腰掛で待つ客を、亭主が中門を開けて出て迎えること。迎え付けとも書き、表千家では中門を境に主客が黙礼をかわすとする。

関連腰掛待合亭主席入り

出典
向付むこうづけ懐石・菓子
懐石の膳の向こう中央にのせる器で、客の向こう側に置くことからの名。また、それに盛る菜をいい、多くは魚の刺身を用いる。

関連一汁三菜折敷懐石

出典
武者小路千家むしゃこうじせんけ流派・歴史
三千家の一つで、千宗旦の次男一翁宗守が京都の武者小路に官休庵を建て、千家に復したことに始まる。家元は代々「宗守」を名のる。

関連三千家官休庵

出典
銘めい掛物・銘・花
茶の湯の道具に付けられた名で、形や色合いを何かに見立てたり、作者・所有者・逸話・和歌などにちなんだりする。茶碗・茶入・茶杓などは、作者や所有者が銘を付けることが多い。

関連見立て茶杓箱書

出典
名物めいぶつ道具
美術的・歴史的価値にすぐれた由緒ある茶道具。利休以前のものを大名物、利休時代のものを名物、小堀遠州が選定したものを中興名物という。

関連大名物中興名物唐物

出典

や行

破れ風炉やつれぶろ炉と風炉・炭
侘びた風情の風炉で、風炉の名残の時季に用いる。裏千家では、破れ風炉などを使うごくわびた風情が喜ばれる茶事として名残の茶事を挙げる。

関連風炉名残の茶藁灰

出典
藪内流やぶのうちりゅう流派・歴史
藪内剣仲紹智を流祖とする茶道の流派で、庵号は燕庵。西本願寺の庇護を受けて古風を保ち、上流とよばれた三千家に対して下流とよばれた。

関連三千家石州流

出典
湯桶ゆとう懐石・菓子
懐石の終わりに湯を入れて出す、注ぎ口と柄のついた器で、湯斗とも書く。炒り米を湯とともに入れた焦げ湯を出し、その湯自体も湯桶という。

関連懐石香の物

出典
横物よこもの掛物・銘・花
横に長く書かれた書画や、それを表装した軸物・額。茶席の掛物では、禅語を書いたものとして一行物とともに挙げられる。

関連一行物掛物

出典
四畳半よじょうはん席・客
畳四枚半を敷いた一間半四方の座敷。茶室の基本となる広さで、これより狭いものを小間、広いものを広間とし、四畳半はどちらにもなる。

関連小間広間茶室

出典
夜咄よばなし行事・茶事
茶事七式の一つで、炉の季節に午後6時ごろから行う茶事。夜咄の茶事ともいい、表千家では冬至のころから立春までに催し、初めに前茶の薄茶を出す。

関連茶事前茶暁の茶

出典
寄付よりつき席・客
茶会にさきだって客が待ち合わせたり、身支度をととのえて席入りの準備をしたりするための部屋。

関連腰掛待合席入り

出典

ら行

楽茶碗らくちゃわん道具
楽焼の茶碗で、「らくぢゃわん」ともいう。轆轤(ろくろ)を使わない手捏(てづく)ねで作り、黒と赤の二種が多い。

関連楽焼黒楽赤楽茶碗

出典
楽焼らくやき道具
轆轤を用いず手捏ねで成形し、低い火度で焼いた陶器。千利休の指導で京都の長次郎が始め、茶碗を中心に茶の湯の道具が焼かれる。

関連楽茶碗黒楽赤楽

出典
利休形りきゅうがた道具
棗や茶杓など、千利休の好んだ形の茶道具。表千家の用語集では、すでにあった器物から利休が選んだものを指し、利休創作の「利休好み」と分ける。

関連好み物棗茶杓

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利休忌りきゅうき行事・茶事
千利休の忌日で、陰暦2月28日にあたる。裏千家では3月28日を三大忌の一つとし、今日庵で忌にちなむ行事を催す。

関連宗旦忌今日庵

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立礼りゅうれい点前
椅子とテーブルを用いる点前で、裏千家十一代玄々斎が外国からの客をもてなすために考案した。点茶盤に風炉・水指などを置き、円椅に腰掛けて茶を点てる。

関連点茶盤喫架円椅

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炉ろ炉と風炉・炭
茶室の床を方形に切って設けた囲炉裏で、釜をかけて湯をわかす。通常は1尺4寸四方で、11月頃から4月頃までの炉の時季に用いる。

関連風炉炉開き炉壇大炉

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露地ろじ席・客
茶室に付属する庭で、茶庭ともいい、路地・露路とも書く。腰掛・石灯籠・飛石・蹲踞などを配し、多くは外露地と内露地に分かれる。

関連腰掛待合蹲踞雪隠

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炉壇ろだん炉と風炉・炭
茶室の炉の中の四方の壁面で、通常は聚楽土を左官が塗る。これを専門に塗る左官を炉壇師とよぶこともあり、裏千家の大炉ではねずみ色に仕上げる。

関連炉大炉

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炉開きろびらき炉と風炉・炭
冬になって初めて茶事の炉を開いて用いること、また、その行事で、開炉ともいう。茶の湯では10月の終わりから11月初めにかけて行う。

関連開炉炉口切

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炉縁ろぶち炉と風炉・炭
炉のへりに取り付けた枠。茶道具の分類では、茶釜・風炉・五徳などとともに点茶用具に数えられる。

関連炉炉壇

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わ行

和敬清寂わけいせいじゃく流派・歴史
茶道の精神を要約した四字の語で、利休の言葉と伝わる「四規七則」の四規にあたる。和は仲良くすること、敬は敬いあうこと、清は心まで清らかなこと、寂は動じない心をいう。

関連一期一会茶禅一味寂び

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侘びわび流派・歴史
茶道・俳諧などにおける美的理念の一つで、「侘」とも書く。簡素の中に見いだされる清澄・閑寂な趣で、中世以降に形成され、特に茶の湯で重んじられた。

関連寂び草庵の茶数寄

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和物わもの道具
唐物に対して、日本で作られたもの。瀬戸・備前・信楽・唐津・萩など国内の多くの窯のものがある。

関連唐物国焼

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藁灰わらばい炉と風炉・炭
わらを焼いてできた灰。茶の湯では、やつれた風炉である鉄風炉の中に敷くなどして、侘びた風情を出すのに用いる。

関連灰風炉破れ風炉

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