月ごと › 5月
5月皐月(さつき)風炉
風炉に変わる節目。新緑が目にしみる月。初風炉は改まった気持ちで迎える
- 点前・しつらえ
- 初風炉。風炉の点前に切り替わる。端午の節句の趣向(菖蒲・兜)。八十八夜の新茶
- 行事
- 端午・八十八夜・初風炉・葵祭
- 茶花の例
- 杜若・菖蒲・山法師・大山蓮華・白糸草
- 菓子の例
- 柏餅・粽・落とし文
この月の節気と七十二候
- 立夏りっか・05/05〜蛙始鳴かわずはじめてなく 蛙が鳴き始める蚯蚓出みみずいずる 蚯蚓が地上に出てくる竹笋生たけのこしょうず 筍が生えてくる
- 小満しょうまん・05/21〜蚕起食桑かいこおきてくわをはむ 蚕が桑を盛んに食べ始める紅花栄べにばなさかう 紅花が盛んに咲く麦秋至むぎのときいたる 麦が熟し麦秋となる
この月の茶杓の銘 20
-
藤波ふじなみ
藤の花房が風に揺れるさまを波に見立てた言葉。藤そのものの雅称としても使われ、和歌に多く詠まれてきた。
-
葵あおい
5月15日の葵祭(賀茂祭)で、社殿や行列の人々の装束に二葉葵を飾ることにちなむ。和歌では「あふひ(逢ふ日)」と掛けて詠まれた。
-
青楓あおかえで
若葉の頃の、緑の楓。夏の季語。秋の紅葉に対して、初夏の楓の緑を愛でる言葉。
-
青葉あおば
若葉が生い茂り、緑の濃くなった葉。夏の季語。
-
卯の花うのはな
ウツギの白い花。初夏の季語。和歌では時鳥と取り合わせて詠まれることが多い。
-
卯の花腐しうのはなくたし
卯の花が咲く頃に降り続く長雨。卯の花を腐らせるほどの雨という意味。夏の季語。
-
杜若かきつばた
アヤメ科の多年草で、水辺に紫の花を咲かせる。『伊勢物語』の東下りで、「かきつばた」の五文字を句の頭に置いて詠んだ「からころも…」の歌が知られる。
-
風薫るかぜかおる
初夏の風が若葉の香りを運んでくること。「薫風」を和語にした言い方で、夏の季語。
-
薬玉くすだま
香料を袋に入れ、菖蒲や蓬などを添えて五色の糸を垂らした飾り。端午の節句に柱や簾に掛けて邪気を払った。茶席では端午に床に薬玉を飾り、重陽に茱萸嚢と掛け替える習わしがある。
-
薫風くんぷう
初夏、青葉の香りを運んで吹くさわやかな風。夏の季語。
-
初風炉しょぶろ
炉を閉じて、その年はじめて風炉を据えること。茶道では5月から10月までを風炉の季節とする。
-
新茶しんちゃ
その年の新芽を摘んで作った茶。夏の季語。茶道では新茶を茶壺に詰めて寝かせ、11月の口切で初めて用いる。
-
青嵐せいらん
青葉の頃に、木々を揺らして吹きわたるやや強い風。夏の季語。「あおあらし」とも読む。
-
粽ちまき
笹などの葉で餅を包んで蒸したもの。端午の節句に食べる。夏の季語。
-
茶摘ちゃつみ
茶の新芽を摘み取ること。八十八夜の前後から一番茶の摘み取りが始まる。春の季語。
-
八十八夜はちじゅうはちや
立春から数えて八十八日目の日。「八十八夜の別れ霜」といい、この頃を境に霜の心配がなくなる。茶摘の目安とされる日でもある。
-
麦秋ばくしゅう
麦が熟して刈り入れを迎える頃。「秋」は実りの時の意味。初夏の季語。
-
時鳥ほととぎす
初夏に南から渡ってくる鳥。夏の季語。和歌では夏の訪れを告げる鳥として、その初音を待つ歌が多く詠まれた。
-
若竹わかたけ
その年に生えた竹。筍が皮を脱いで若竹になる。夏の季語。
-
若葉わかば
初夏の、萌え出て間もない木々の葉。夏の季語。芭蕉の「あらたふと青葉若葉の日の光」でも知られる。