月ごと › 8月
8月葉月(はづき)風炉
暦の上では秋。立秋を過ぎれば『残暑』『初秋』、お盆の先祖を思う趣向も
- 点前・しつらえ
- 風炉の点前。名水点など水を主役にした趣向。盆と立秋を越えて残暑へ
- 行事
- 盆・送り火・立秋
- 茶花の例
- 木槿・桔梗・女郎花・吾亦紅・秋海棠
- 菓子の例
- 水羊羹・葛切り・とうもろこしの菓子
この月の節気と七十二候
- 立秋りっしゅう・08/07〜涼風至すずかぜいたる 涼しい風が吹き始める寒蝉鳴ひぐらしなく 蜩が鳴き始める蒙霧升降ふかききりまとう 深い霧が立ち込める
- 処暑しょしょ・08/23〜綿柎開わたのはなしべひらく 綿を包む萼が開く天地始粛てんちはじめてさむし ようやく暑さが鎮まる禾乃登こくものすなわちみのる 稲が実る
この月の茶杓の銘 22
-
朝顔あさがお
夏の早朝に花を開き、日が高くなるとしぼむつる性の草花。江戸時代には色や形の変わった朝顔の栽培が流行した。俳句では秋の季語になる。
-
天の川あまのがわ
夜空に川のように帯状に見える無数の星の集まり。七夕の伝説では牽牛と織女を隔てる川とされる。夜空が澄む初秋によく見えることから、俳句では秋の季語。
-
雲の峰くものみね
夏の空に、山の峰のようにわき立つ積乱雲。いわゆる入道雲のことで、夏の季語。
-
蝉時雨せみしぐれ
たくさんの蝉がいっせいに鳴きたてる声を、時雨の降る音にたとえた言葉。夏の季語。
-
撫子なでしこ
秋の七草のひとつで、夏から秋にかけて薄紅色の可憐な花を咲かせる。万葉の頃から和歌に詠まれてきた。
-
花火はなび
火薬を使って夜空に光と色を描く花火。江戸時代から夏の夜の楽しみとして親しまれてきた。伝統的な歳時記では初秋の季語に入る。
-
夕立ゆうだち
夏の午後から夕方にかけて急に降り出し、短い時間で上がる激しいにわか雨。雷を伴うことが多く、上がったあとは涼しさが戻る。夏の季語。
-
涼風りょうふう
夏の終わりから秋のはじめにかけて吹く涼しい風。「すずかぜ」とも読み、七十二候では立秋の初候を「涼風至(すずかぜいたる)」という。
-
朝霧あさぎり
秋の朝に立ちこめる霧。俳句では春は「霞」、秋は「霧」と呼び分け、霧は秋の季語になる。
-
稲妻いなずま
雷の光のこと。稲が実る時期に多く、雷光が稲を実らせると考えられたことから「稲の夫(つま)」の意で稲妻と呼ばれる。俳句では秋の季語。
-
送り火おくりび
盆の終わりに、迎えた先祖の霊をあの世へ送り返すために焚く火。京都の五山送り火が広く知られる。
-
女郎花おみなえし
秋の七草のひとつで、細い茎の先に小さな黄色い花を集めて咲かせる。古くから和歌に詠まれてきた秋草。
-
今朝の秋けさのあき
立秋の日の朝のこと。暑さは変わらなくても、暦の上で秋になった朝のあらたまった気分を表す季語。
-
残暑ざんしょ
立秋を過ぎてもなお残る暑さ。この時期から、季節のあいさつは「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に変わる。
-
新涼しんりょう
秋のはじめに感じる、新しい涼しさ。夏の暑さのあとにふと訪れる、ひんやりとした朝夕の空気を表す初秋の季語。
-
大文字だいもんじ
京都の五山送り火のうち、東山の大文字山に灯される「大」の字の火。8月16日の夜に灯され、京都の夏の終わりを告げる行事として知られる。
-
灯籠とうろう
盆に先祖の霊を迎え、供養するために灯す灯籠。川や海に流す灯籠流しも各地で行われ、俳句では盆にちなむ秋の季語になる。
-
初秋はつあき
秋のはじめ。暦の上では立秋から白露の前までをいい、暑さが残る中にも、朝夕の風や空の色に秋の気配が見え始める頃。「しょしゅう」とも読む。
-
初嵐はつあらし
秋のはじめに吹く、やや強い風。野分(台風)ほど激しくはなく、秋の訪れを知らせる風として詠まれる。
-
蜩ひぐらし
夏の終わりから初秋にかけて、明け方や夕方に「カナカナ」と澄んだ声で鳴く蝉。俳句では秋の季語で、七十二候の「寒蝉鳴」も「ひぐらしなく」と読む。
-
星月夜ほしづきよ
月のない夜に、星の光で月夜のように明るく見える空のこと。「ほしづくよ」とも読み、空気の澄む秋の季語。
-
迎え火むかえび
盆の入りに、先祖の霊を迎えるために家の門口などで焚く火。麻の茎を干した苧殻(おがら)を焚くことが多い。