月ごと › 1月
1月睦月(むつき)炉
暦の正月。一年の無事を祝う華やかな月。茶人の正月は11月の口切なので、1月は『二度目の正月』とも言われる
- 点前・しつらえ
- 炉の点前。初釜では嶋台茶碗・結び柳・蓬莱飾りなど新年の趣向
- 行事
- 初釜・松の内・七草・鏡開き・小正月
- 茶花の例
- 結び柳・曙椿・白玉椿・水仙・南天
- 菓子の例
- 花びら餅・常盤饅頭・干支の菓子
この月の節気と七十二候
- 小寒しょうかん・01/05〜芹乃栄せりすなわちさかう 芹がよく生育する水泉動しみずあたたかをふくむ 地中で凍った泉が動き始める雉始雊きじはじめてなく 雄の雉が鳴き始める
- 大寒だいかん・01/20〜款冬華ふきのはなさく 蕗の薹が蕾を出す水沢腹堅さわみずこおりつめる 沢に氷が厚く張りつめる鶏始乳にわとりはじめてとやにつく 鶏が卵を産み始める
この月の茶杓の銘 19
-
埋火うずみび
炉や火鉢の灰の中に埋めて、火持ちをよくした炭火。表には見えないが、灰の下でぬくもりを保ち続ける火をいう。冬の季語。
-
寒月かんげつ
冬の夜空に冴えわたる月。冷たく澄んだ光をいう。冬の季語。
-
寒梅かんばい
寒中に咲く梅。厳しい寒さの中でいち早く花を開く姿が古くから愛でられてきた。冬の季語。
-
水仙すいせん
冬に白や黄の花を咲かせる、香りの高い草花。雪の中でも咲くことから「雪中花」の異名がある。冬の季語。
-
宝船たからぶね
七福神が乗り、米俵や宝物を積んだ船。その絵を枕の下に敷いて寝るとよい初夢が見られるという正月の風習がある。新年の季語。
-
千代の春ちよのはる
「千代」は千年、限りなく長い年月のこと。新しい年の春が末長く続くよう寿ぐ言葉。
-
氷柱つらら
軒先や岩などから棒状に垂れ下がった氷。寒さの厳しさを目に見える形で表す景物。冬の季語。
-
子の日ねのひ
正月最初の子の日のこと。平安時代の貴族は野に出て小松を引き、若菜を摘んで長寿を願った(子の日の遊び)。新年の季語。
-
初釜はつがま
新しい年に初めて釜をかけて催す茶会のこと。稽古始めを兼ねて社中が集まることも多い。新年の季語。
-
初音はつね
その年に初めて聞く鶯などの鳴き声。『源氏物語』の巻名にもあり、その巻には元日の情景が描かれる。春の季語。
-
初春はつはる
新年のこと。旧暦では正月がほぼ春の始まりと重なったため、新年を「春」と呼んだ。新年の季語。
-
初日はつひ
元日の朝に昇る太陽。初日の出を拝み、一年の無事を願う習わしがある。新年の季語。
-
初夢はつゆめ
新年に初めて見る夢。その内容で一年の吉凶を占い、「一富士二鷹三茄子」は縁起のよい初夢として知られる。新年の季語。
-
福寿ふくじゅ
福寿草のこと。旧暦の正月ごろに黄色い花を開くことから「元日草」とも呼ばれ、名のめでたさから正月の飾りに用いられる。新年の季語。
-
蓬莱ほうらい
中国の伝説で、東の海にあり仙人が住むという不老不死の山。転じて、三方に米・昆布・橙などを盛る正月の祝い飾りも指す。新年の季語。
-
雪折ゆきおれ
降り積もった雪の重みで、木の枝や竹が折れること。冬の季語。
-
若菜わかな
春先に萌え出る、食べられる若い草。正月七日には七種の若菜を粥にして食べ、一年の無病息災を願う。新年の季語。
-
若松わかまつ
若々しい松のこと。冬も緑を保つ松は長寿の象徴とされ、若松は門松や正月の生け花に用いられる。
-
若水わかみず
元日の朝に初めて汲む水。年神に供えたり、雑煮や大福茶に用いたりする。新年の季語。