月ごと › 2月
2月如月(きさらぎ)炉
一年でいちばん寒い月。暦の上では春が立つので、『春隣』『春の雪』など寒さの中に春を探す銘が似合う
- 点前・しつらえ
- 炉の点前。裏千家では2月だけの『大炉』(一尺八寸・逆勝手)。寒さの頂点なので筒茶碗・絞り茶巾で温かさを見せる
- 行事
- 節分・立春・初午・大炉
- 茶花の例
- 椿(西王母・太郎冠者など)・梅・猫柳・福寿草
- 菓子の例
- 鶯餅・うぐいす・雪餅・福豆
この月の節気と七十二候
- 立春りっしゅん・02/04〜東風解凍はるかぜこおりをとく 春風が川の氷を溶かし始める黄鶯睍睆うぐいすなく 鶯が山里で鳴き始める魚上氷うおこおりをいずる 割れた氷の間から魚が飛び出す
- 雨水うすい・02/19〜土脉潤起つちのしょううるおいおこる 雨が降って土が湿り気を含む霞始靆かすみはじめてたなびく 霞がたなびき始める草木萌動そうもくめばえいずる 草木が芽吹き始める
この月の茶杓の銘 21
-
埋火うずみび
炉や火鉢の灰の中に埋めて、火持ちをよくした炭火。表には見えないが、灰の下でぬくもりを保ち続ける火をいう。冬の季語。
-
寒月かんげつ
冬の夜空に冴えわたる月。冷たく澄んだ光をいう。冬の季語。
-
寒梅かんばい
寒中に咲く梅。厳しい寒さの中でいち早く花を開く姿が古くから愛でられてきた。冬の季語。
-
氷柱つらら
軒先や岩などから棒状に垂れ下がった氷。寒さの厳しさを目に見える形で表す景物。冬の季語。
-
初音はつね
その年に初めて聞く鶯などの鳴き声。『源氏物語』の巻名にもあり、その巻には元日の情景が描かれる。春の季語。
-
淡雪あわゆき
春先に降る、うっすらと積もってはすぐに解ける雪。冬の雪と区別して、はかなさを感じさせる語。春の季語。
-
暗香あんこう
どこからともなく漂ってくる花の香り、特に梅の香をいう。北宋の詩人・林逋の梅の詩の一節「暗香浮動月黄昏」で知られる。
-
鶯うぐいす
春の訪れを告げる鳥で、「春告鳥」の異名を持つ。梅との取り合わせは「梅に鶯」として古くから親しまれている。春の季語。
-
薄氷うすらい
春先、水面に薄く張った氷。日が差すとすぐに解けてしまう、はかない氷をいう。春の季語。
-
梅が香うめがか
梅の花の香り。梅は古くから香りを愛でる花として和歌に詠まれてきた。春の季語。
-
鬼やらいおにやらい
災いをもたらす鬼を追い払う儀式で、追儺(ついな)ともいう。もとは宮中で大晦日に行われ、のちに節分の豆まきと結びついた。
-
東風こち
春先に東から吹く風。冬の氷を解かし、春を運ぶ風とされる。菅原道真の「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花」の歌でも知られる。春の季語。
-
残雪ざんせつ
春になっても消えずに残っている雪。山の陰や峰に残る雪をいうことが多い。春の季語。
-
下萌したもえ
早春、枯れ草の下や地面から草の芽が萌え出ること。冬枯れの中に見える、かすかな春の兆しをいう。春の季語。
-
早春そうしゅん
春の初めのこと。立春を過ぎ、まだ寒さの残るころを指す。春の季語。
-
初午はつうま
2月最初の午の日のこと。各地の稲荷神社で祭礼が行われる。春の季語。
-
春霞はるがすみ
春に野山にたなびく霞。遠くの景色をやわらかくぼかし、のどかな春の気分を伝える。春の季語。
-
福は内ふくはうち
節分の豆まきで唱える「鬼は外、福は内」の掛け声。家に福を招き入れる意味がある。
-
雪間ゆきま
降り積もった雪が所々消え、地面がのぞいているところ。そこから芽吹く草は「雪間草」と呼ばれる。春の季語。
-
余寒よかん
立春を過ぎてもなお残る寒さのこと。時候のあいさつ「余寒の候」にも使われる。春の季語。
-
立春りっしゅん
二十四節気の第一で、暦の上で春が始まる日。2月4日ごろにあたり、その前日が節分。春の季語。