月ごと › 10月
10月神無月(かんなづき)風炉
一年の茶の終わり。古い茶・欠けた道具・残り花を惜しむ『名残』の心。来月の炉開きで茶の一年が改まる
- 点前・しつらえ
- 風炉の最後の月=『名残』。風炉を畳の中央に寄せる『中置』で火を客に近づける。やつれ風炉・侘びた取り合わせ
- 行事
- 名残・中置
- 茶花の例
- 残花・吾亦紅・杜鵑草・藤袴・野菊・紅葉
- 菓子の例
- 栗きんとん・亥の子餅(10月下旬〜)・柿
この月の節気と七十二候
- 寒露かんろ・10/08〜鴻雁来こうがんきたる 雁が飛来し始める菊花開きくのはなひらく 菊の花が咲く蟋蟀在戸きりぎりすとにあり 蟋蟀が戸の辺りで鳴く
- 霜降そうこう・10/23〜霜始降しもはじめてふる 霜が降り始める霎時施こさめときどきふる 小雨がしとしと降る楓蔦黄もみじつたきばむ 紅葉や蔦が黄葉する
この月の茶杓の銘 19
-
初雁はつかり
秋になって北の国から初めて渡ってくる雁。また、その鳴き声。秋の季語。
-
小倉山おぐらやま
京都・嵯峨にある山で、紅葉の名所として古くから和歌に詠まれた歌枕。藤原定家がこの地の山荘で百人一首を選んだと伝わり、「小倉百人一首」の名のもとになった。
-
落穂おちぼ
稲を刈り取ったあとの田に落ちている稲穂のこと。秋の季語で、収穫を終えた田の静かな様子を表す。
-
案山子かかし
田畑に立てて鳥や獣を追い払う人形のこと。秋の季語で、実りの秋の田園風景を表す。
-
錦秋きんしゅう
紅葉が錦の織物のように色とりどりに美しい秋のこと。木々が最も華やかに色づく晩秋を表す。
-
残菊ざんぎく
重陽の節句(旧暦九月九日)を過ぎてもなお咲き残っている菊のこと。秋の季語で、盛りを過ぎたものの風情をいう。
-
時雨しぐれ
晩秋から初冬にかけて、降ったりやんだりする冷たい雨のこと。冬の季語で、和歌や俳諧では季節の移ろいやはかなさを表す言葉として多く詠まれてきた。
-
十三夜じゅうさんや
旧暦九月十三日の夜の月のこと。八月の十五夜に次ぐ月見の夜で、「後の月」「栗名月」「豆名月」とも呼ばれる。秋の季語。
-
竜田川たつたがわ
奈良県を流れる川で、紅葉の名所として知られる歌枕。百人一首の在原業平の歌「ちはやぶる神代もきかず竜田川」で広く知られる。
-
竜田姫たつたひめ
秋をつかさどる女神のこと。奈良の竜田山を神格化したもので、木々を紅葉に染めると考えられた。春の「佐保姫」と対になる、秋の季語。
-
照葉てりは
紅葉した木の葉が日の光に照り映えて輝くこと。晩秋の季語で、紅葉の中でも光をうけた明るさに目を向けた言葉。
-
名残なごり
過ぎ去るものを惜しむ気持ちのこと。茶の湯では10月を「名残の月」と呼び、口切で封を切った茶壺の茶が残り少なくなる頃で、半年続いた風炉の季節も終わりに近づく。
-
野菊のぎく
野に咲く菊の総称で、ノコンギクやヨメナなどを指す。秋の季語で、栽培された菊にはない素朴な姿をいう。
-
初時雨はつしぐれ
その冬に初めて降る時雨のこと。冬の季語で、松尾芭蕉の句「初しぐれ猿も小蓑をほしげなり」でも知られる。
-
初霜はつしも
その年に初めて降りる霜のこと。冬の季語で、本格的な寒さの訪れを知らせるものとされる。
-
紅葉もみじ
秋に木の葉が赤や黄に色づくこと、またその葉。秋の季語で、特に楓の色づきを指すことが多い。
-
行く秋ゆくあき
過ぎ去ろうとしている秋のこと。晩秋の季語で、終わっていく季節を惜しむ気持ちがこもる。
-
夜寒よさむ
晩秋、夜になるとひときわ寒さを感じること。秋の季語で、冬の寒さとは違う、秋の終わりの肌寒さをいう。
-
夜長よなが
秋になって夜が長く感じられること。実際に夜が最も長いのは冬至の頃だが、季語としては秋に置かれる。